
山荘の模型
隣接する美術館内に展示されています
木造は直角な建物に向いた構造ですから、この山荘のような自由な角度に
振られ、かつ平行な壁の無い建物を破綻なく設計するには、深い知識と
経験そして大きな労力を要します
設計で苦労するということは、工事ではさらに多くの手間を要します
実際、工事途中でその複雑さに大工さんが怒つてしまい、現場を引揚げたことも
あつたとか
生前、吉村氏は「建築には資源も浪費しないで、できるだけ手間をかけないで、
いい結果を得るという原則があると思います」(彰国社「吉村順三のディテール」)
と語つていました。私も深く同意する考えですが、もしかしたらこの経験が
その背景にあるのではと、大変おこがましいですが推察しています